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小さな世界を見るしせつ ― きょ大なけんび鏡

きょ大(だい)なけんび鏡(きょう)の世界(せかい)地図(ちず)

シンクロトロン光(こう)という、非常(ひじょう)に明(あか)るい光(ひかり)を使(つか)って、さまざまな「もの」の形(かたち)、動(うご)き、色(いろ)などを観察(かんさつ)する研究(けんきゅう)しせつが世界(せかい)中(じゅう)にあります。

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「世界のシンクロトロン光施設」(PDF) 日本語

そこに、研究者(けんきゅうしゃ)たちが、なぞだらけのものを持(も)って集(あつ)まります。シンクロトロン光(こう)を「もの」に当(あ)てて、なぞを解(と)くためです。

きょ大(だい)なけんび鏡(きょう)で、まち、国(くに)、そして世界(せかい)を豊(ゆた)かに

日本(にほん)にも8つのしせつがありますが、最後(さいご)に作(つく)られたのは約(やく)20年(ねん)前(まえ)。その間(かん)に、世界(せかい)では次々(つぎつぎ)と最新型(さいしんがた)のしせつが作(つく)られました。

いま、仙台(せんだい)に、日本(にほん)の技術(ぎじゅつ)を結集(けっしゅう)して、最新(さいしん)のシンクロトロン光(こう)を発生(はっせい)させるしせつが建設(けんせつ)されています。使(つか)うことが出来(でき)るようになるのは2023年(ねん)。

みなさんも、将来(しょうらい)ぜひ、このしせつを使(つか)っていろいろな発見(はっけん)をしたり、新(あたら)しいものをつくったりして、わたしたちの暮(く)らすまち、国(くに)、世界(せかい)を豊(ゆた)かにしていきましょう。

星空(ほしぞら)のシンクロトロン光(こう)

シンクロトロン光(こう)とは何(なに)でしょうか。

夜(よ)空(ぞら)を見上(みあ)げると、かに星雲(せいうん)があります。

かに星雲(せいうん)のかがやきは、シンクロトロン光(こう)であるといわれています。

とても明(あか)るく、真(ま)っ直(す)ぐに進(すす)む光(ひかり)です。

地上(ちじょう)でシンクロトロン光(こう)をつくる

シンクロトロン光(こう)は、人工的(じんこうてき)に作(つく)り出(だ)すことができます。

仙台(せんだい)に建設(けんせつ)中(ちゅう)のしせつは、シンクロトロン光(こう)をつくりだして、使(つか)うための、きょ大(だい)なけんび鏡(きょう)「放射光(ほうしゃこう)しせつ」です。

日本(にほん)には世界(せかい)最大(さいだい)のけんび鏡(きょう)しせつ「SPring-8(スプリング・エイト)」があります。

そのしせつの中(なか)には、1周(しゅう)が約(やく)1500メートルの円形(えんけい)の装置(そうち)があります。
いま、仙台(せんだい)に建設(けんせつ)中(ちゅう)のしせつは、1周(しゅう)が約(やく)350メートルの装置(そうち)が置(お)かれます。直径(ちょっけい)は、約(やく)100メートルです。

円(まる)い形(かたち)には理由(りゆう)がある

電子(でんし)じゅうと呼(よ)ばれる装置(そうち)から飛(と)び出(で)た電子(でんし)は、加速(かそく)され、円(えん)に沿(そ)って、ほぼ光(ひかり)の速(はや)さでぐるぐると周(まわ)りながら、シンクロトロン光(こう)を放(はな)ちます。

ほぼ光(ひかり)の速(はや)さで進(すす)む電子(でんし)の向(む)きを磁石(じしゃく)で曲(ま)げる

電子(でんし)の進(すす)む方向(ほうこう)は、磁石(じしゃく)で曲(ま)げることが出来(でき)ます。

ほぼ光(ひかり)の速(はや)さで進(すす)む電子(でんし)が曲(ま)げられると、電子(でんし)のエネルギーの一部(いちぶ)がはがされて真(ま)っ直(す)ぐで、明(あか)るい光(ひかり)が放(はな)たれます。これがシンクロトロン光(こう)です。シンクロトロン光(こう)を放(はな)った分(ぶん)の電子(でんし)のエネルギーを補給(ほきゅう)しながら、電子(でんし)を回(まわ)し続(つづ)けます。

たくさんの磁石(じしゃく)がならんでいる

新(あたら)しいしせつでは、下(した)の図(ず)のように、赤(あか)・青(あお)・黄(き)の役割(やくわり)のちがう磁石(じしゃく)がひとまとまりになって、16か所(しょ)に磁石(じしゃく)群(ぐん)が置(お)かれています。

そのすき間(ま)には、ピアノのけんばんのように並(なら)んだ磁石(じしゃく)(そう入(にゅう)光源(こうげん)と言(い)います)を置(お)いて、さらに明(あか)るいシンクロトロン光(こう)を取(と)り出(だ)すことができます。

こうして、新(あたら)しいしせつでは、28か所(しょ)で同時(どうじ)に、シンクロトロン光(こう)を使(つか)うことができます。

シンクロトロン光(こう)をあてて「もの」を調(しら)べる

出(で)てきたシンクロトロン光(こう)の先(さき)に、調(しら)べたい「もの」を置(お)きます。「もの」にあたった後(あと)の光(ひかり)を、機械(きかい)の目(め)で見(み)て、機械(きかい)のあたまで計算(けいさん)して、人間(にんげん)が見(み)ることのできる画像(がぞう)にします。

人間(にんげん)の目(め)では直接(ちょくせつ)見(み)えない「ナノの世界(せかい)」でも、シンクロトロン光(こう)と、機械(きかい)の力(ちから)を借(か)りて、見(み)ることができます。

ナノとは

1メートルの10の9乗(じょう)倍(ばい)小(ちい)さい。(1ナノメートル=0.000000001メートル)

シンクロトロン光(こう)をあてて、みたい「もの」をみてみよう!

いろいろな「もの」があるけれど、何(なに)を見(み)たい?いきもの、たべもの、たてもの、のりもの…みなさんも、シンクロトロン光(こう)で何(なに)を見(み)たいか、ぜひ考(かんが)えてみてください。こんなものが見(み)えたら、こんなことがわかったら、私(わたし)たちの世界(せかい)は、もっとよくなる!そんなアイデアも、大(だい)かんげいです。ぜひ、絵(え)をえがいてみませんか?

たとえば?(実際(じっさい)に研究者(けんきゅうしゃ)が考(かんが)えていること)

  • つよい磁石(じしゃく)をつくるには?

    強(つよ)い磁石(じしゃく)と弱(よわ)い磁石(じしゃく)のちがいは何(なん)だろう?磁石(じしゃく)のN極(きょく)とS極(きょく)のつくる「もよう」は、磁石(じしゃく)の強(つよ)さと関係(かんけい)あるだろうか?

  • おいしく、安全(あんぜん)な食品(しょくひん)をつくるには?

    あまさや栄養(えいよう)は食(た)べ物(もの)のなかで、どこにたまりやすいのだろう?食(た)べ物(もの)をくさらせずに、遠(とお)くまで運(はこ)ぶための工夫(くふう)はなんだろう?

  • からだの「ちりょう」に役立(やくだ)つ材料(ざいりょう)をつくるには?

    わたしたちの体(からだ)の一部(いちぶ)がこわれてしまったとき、こわれた部分(ぶぶん)と交(こう)かんできる、からだになじむ材料(ざいりょう)はつくれる?

  • かみの毛(け)を育(そだ)てるシャンプーは作(つく)れる?

    かみの栄養(えいよう)はどこから入(はい)って、どこからぬけてしまうのか?「しらが」はどうしてできる?

  • 「び生物(せいぶつ)」から「かん境(きょう)」を調(しら)べる?

    豊(ゆた)かな土(つち)、安全(あんぜん)な水(みず)を選(えら)ぶために、土(つち)や水(みず)に生息(せいそく)するび生物(せいぶつ)の体(からだ)を調(しら)べる?

  • 安全(あんぜん)で、よく効(き)く薬(くすり)をつくるには?

    薬(くすり)を飲(の)んだあと、薬(くすり)の成分(せいぶん)は体(からだ)のどこを通(とお)り、どこにたまり、どこから出(で)ていくか調(しら)べる?

  • こわれない建物(たてもの)はつくれる?

    こわれにくい建物(たてもの)、こわれやすい建物(たてもの)をつくる素材(そざい)を設計(せっけい)する?

  • 水(みず)の科学(かがく)、あわの科学(かがく)

    どこまで細(こま)かいあわが作(つく)れる?蒸発(じょうはつ)しない「水(すい)てき」をつくって、「かんそう」から「はだ」をまもる?消毒(しょうどく)や洗(せん)じょうに使(つか)える水(みず)をつくる?

  • 虫(むし)のからだの仕組(しく)みをまねできる?

    みつや血(ち)を吸(す)う虫(むし)のポンプ、遠(とお)くへ飛(と)びはねる虫(むし)の足(あし)のバネのしくみを調(しら)べる?

  • 人(ひと)と「かん境(きょう)」にやさしい乗(の)り物(もの)をつくるには?

    少(すく)ない燃料(ねんりょう)で遠(とお)くまで走(はし)れる軽(かる)い車(くるま)、長持(ながも)ちするタイヤ、はい気(き)ガスをきれいにするフィルターをつくる?

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