国際連携
International Summit
第2回 世界主要放射光施設サミット
AOBA Summit2 (SR20)
世界各国の主要放射光施設とCOVID-19制圧関連研究について情報交換し、相互交流を通じて初めて、より精確かつスピーディ研究遂行を目指すことが可能です。そこで、緊急に第2回世界主要放射光施設サミット を開催しました。
本会議では、放射光施設における個々の研究内容や利用状況などの意見交換をしたあと、最終的に世界の放射光施設が一致団結して、この人類最大の危機に立ち向かっていくことを宣言する、サミットコミュニケ(Aoba communique)を、採択しました。
青葉サミット II (AOBA Summit II)
参加機関:
SLAC, APS, NSLS-II, ALS, CHESS, ESRF, DESY, Euro-XFEL, SOLEIL, DIAMOND, MAX-IV, PSI, ALBA, Elettra, SPring-8, SACLA, Australian Synchrotron, PAL, PAL-XFEL, TPS & 東北大学
議長:Jerome Hastings(SLAC National Accelerator Laboratory)
挨拶:大野 英男(東北大学総長)
出席者紹介
アジェンダの承認:Jerome Hastings
ハイライト:COVID-19パンデミックの克服に貢献するSR活動
COVID-19パンデミックの克服に貢献するための活動への行動計画
緊急協力の全範囲
SRネットワークと大学および産業の統合
グローバルでの遠隔利用スキームの促進と強化
閉会の挨拶:村松淳司(東北大学SRISセンター長)
COVID-19制圧研究推進のための次世代放射光利用
東北大学は、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)による感染症(COVID-19)制圧を目指した種々の研究について、本学が提案し推進可能な放射光利用関連技術を別添のとおりまとめました。これらは、次世代放射光施設整備推進の一環として、本学が産業界とフィージビリティ・スタディ(FS:実現可能性調査) として開発を検討に基づくものです。いずれも、放射光を利用することで初めて、研究が極めて円滑に正確な計測及び評価が可能となります。
SARS-CoV-2感染症関連研究に資する放射光技術
SARS-CoV-2(新型コロナウイルス)感染症(COVID-19)関連研究に資する放射光技術
研究課題リスト (2020/4/21提出、4/23改訂 pdf形式)関連研究課題募集
このリストをもとに、COVID-19の種々の課題解決に向けた企業や学術分野の研究者の放射光施設利用の支援要請に、コアリションの枠組みの中で応えていきたいと考えております。そこで、これらのリストに関わる研究課題を緊急に募集します。コアリションの枠組みは、これまでの放射光施設の利用方法とは全く異なり、最先端実用研究に特化したものであり、課題の採択は最速で行うため、通常半年から1年かかるところを、最短で数日程度まで短縮されます。 各研究機関の関係者の皆様におかれましては、応募に関する詳細については、下記問い合わせ先まで電子メールにてお問い合わせくださるようお願いいたします。
@フィージビリティ・スタディ(FS)
フィージビリティ・スタディ(FS)とは、産学が先端活用から基盤利用まで、放射光施設を運用する仕組みとして提唱された「コアリション(有志連合)・コンセプト」を具体化するため、海外の既存の放射光施設で、バイオ、ナノテク、フードテックなど、幅広い分野で進められています。このコアリション・コンセプトは、本学キャンパス内に建設が進められている次世代放射光施設整備を実現するために、国内では初めて(一財)光科学イノベーションセンターにより提案されたものです。これまで、75社以上がコアリション・コンセプトへの参画を表明し、そのうち36社余りがFSへの参加により、次世代放射光施設の活用を検討し、既に成果を上げている企業もあります。
世界主要放射光施設サミット
前身となる「次世代放射光国際サミット会議」は、昨年4月21日、東北大学の主催により世界の放射光施設が初めて一堂に会して仙台市で開催されました。同会議では、「放射光を利用した基礎研究や応用研究の利用を推進するために、大学、産業界、施設の連携を進める定期的なフォーラムとして開催する、世界規模のサミット会議を設置する。」とした青葉コミュニケが採択されたことから、今回、本会議を東北大学主催として開催されることに、全世界の放射光施設の合意を得ました。