3GeV高輝度放射光施設 (NanoTerasu)3GeV高輝度放射光施設
東北大学「サイエンスパーク」内にできる最先端の可視化ツール
「放射光施設」は、ナノスケールの世界まで観察することができる巨大な顕微鏡。放射光は、ほぼ光速で直進する電子が、強い磁場によって曲げられた際に放たれる、指向性の高い光のことで、その明るさは太陽光の10億倍以上。
2023年、東北大学青葉山新キャンパスに共創の場として設けられた「サイエンスパーク」エリアに、新たに軟X線向け3GeV高輝度放射光施設(NanoTerasu)(*)が竣工します。「サイエンスパーク」エリアは、面積約4万平方メートルの研究開発拠点群。学術界、産業界、地域の人財と智が集い、研究開発の拠点を置くことができる場です。
産学連携の新しいかたち「コアリション・コンセプト」
NanoTerasuはそこでの研究開発を通した新しい価値の共創のカギとなる可視化ツールであり、我々は学術メンバーとして、この放射光施設内で光の制御から計測までを行う場所、「ビームライン」、の設計と運用を支援してまいります。
私たちは、この施設でつくられる放射光を利用して、その瞬間に起きている現象を観察することで、次世代に文化的、学術的、そして産業的な財産を残すことができるようなイノベーションを、戦略的に生み出すことを使命としています。
*正式名称: 3GeV高輝度放射光施設、愛称: NanoTerasu(ナノテラス)