センター長からのメッセージ
NanoTerasu(ナノテラス)を舞台に
科学のフロンティアを最先端の光で照らします
東北大学 国際放射光
イノベーション・スマート研究センター(SRIS)
センター長 千葉 大地
研究第一主義と実学尊重の精神をもつ東北大学から、世界最高レベルの光源を有するナノテラスを舞台に人類の新たな知を生み出す。これがSRISのミッションです。ナノテラスとは本学青葉山新キャンパス内に誕生した東京ドームほどの大きさの次世代放射光施設(巨大顕微鏡)です。太陽光の10億倍以上の明るい光で、様々なモノの内部や表面をナノスケールで観察できるだけでなく、様々な観察手法を駆使してモノが示す機能のミクロな仕組みをも可視化できます。
現代文明の発展の要は科学技術の進歩です。課題を解決しようという人類の歩みの前には、科学のフロンティアが存在します。「まずは観てみよう」という興味から始まる謎解きが科学を発展させます。知恵を持ち寄り、謎や原理を解明しようとする試行錯誤が知の蓄積となり、現代文明の発展をもたらし、人類の未来を拓きます。その一翼を担うのがナノテラス、そしてSRISの使命です。
ナノテラスは、コアリション(有志連合)・コンセプトに基づく官民地域パートナーシップにより運営されます。これは社会実装・出口戦略に向け、二人三脚で前進する新しい産学連携の仕組みです。SRISは、学術界・産業界・地域に開かれた中核組織となり、世界を牽引する学術展開と国際的人材育成を進めます。SRISは「横幹」「基幹」「展開」の3つの研究部門と14のスマートラボを擁し、共同研究部門を併設しています。様々な現象の根源的な仕組みや謎を解決し、最先端の光を活用して科学的根拠を与えていくスペシャリストがいます。国内外のアカデミアや産業界の有志とともに新たな価値を創造するとともに、新たな発見や究極的技術の創出で科学のフロンティアを力強く先導して参ります。