研究者プロフィール
イノベーション展開セクション 生命構造化学ユニット Innovation Expansion Section - Unit for Biostructural Chemistry
山田 悠介 YAMADA Yusuke 准教授
- 研究テーマ
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- タンパク質結晶構造解析実験ステーション開発
- タンパク質結晶化から構造決定までの自動パイプライン化
- 研究キーワード
- タンパク質、結晶構造解析、放射光
- 研究概要
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タンパク質結晶構造解析による生命科学研究の加速
タンパク質は生体内において機能を司る分子で、その機能を知るうえで原子レベルの立体構造を得ることは極めて重要です。タンパク質の原子レベルの立体構造を得る手法がいくつかある中で、放射光X線結晶構造解析は高分解能の構造を迅速に取得することが可能であるという特徴を持ちます。そのため、創薬研究においてターゲットとなるタンパク質と数百種類の化合物との複合体の構造解析を行い、それら化合物がタンパク質に結合する様子から合理的に新しい薬剤を設計するStructure Based Drug Design (SBDD)などへの応用が期待されています。SBDDのような研究を実現するためには、多量の試料(結晶)から良質な実験データ(X線回折強度データ)を安定して取得する必要があり、高度な測定自動化技術が必要となります。さらに取得したデータの解析の自動化や効率的な管理なども重要で、それら統合的な開発を行っています。 また、結晶構造解析において必要不可欠であるタンパク質の結晶化に関しても自動化を含めた開発を行っています。