研究者プロフィール
多元計測スマートラボ Multimodal measurement Smart lab
吉田 純也 YOSHIDA Junya 准教授
- 研究テーマ
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・量子ビームを用いたイメージング
・次世代放射光施設のための計測・解析システムの開発 - 研究キーワード
- 量子ビームイメージング,計測技術開発
- 研究概要
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次世代放射光計測技術の総合的開発
電子加速器を使って発生させる強力なX線:放射光は、物質のミクロの世界を見る光として幅広い分野で利用されています。世界中で放射光専用の加速器施設が建設・運用される中、東北大学青葉山新キャンパス敷地内に建設中の放射光施設「ナノテラス」は、トップクラスの高輝度の放射光を供給でき、従来の計測の大幅な時間短縮や、従来とは質的に異なる新しい計測を可能にします。この施設の稼働・運用に向けて、光学系・検出器・計算機・ネットワーク・機器制御プログラム・解析アルゴリズム・解析ツールなどを総合した次世代の放射光計測システムを開発します。
- メッセージ
- 私はこれまで、素粒子原子核物理の分野で、ニュートリノ・原子核といった物質の極微の要素を研究してきました。さらにこの研究で培った粒子検出技術を応用して、宇宙線ミューオンラジオグラフィ・冷中性子ビームを用いたμm精度のイメージングといった技術も開発してきました。こうした研究の実現には、解析システムの総合的な技術開発が不可欠でした。なぜなら、我々の興味があった素粒子原子核事象は微弱で微小な信号しか出さないのに加えて発生確率が低く、解析の高感度化・大統計化・効率化が必須だったからです。こうした経験の集大成としてナノテラスの計測システムの開発に挑みます。そして、物質科学と素粒子原子核物理の学際領域を開拓していきます。